4回生になりました、桑原です。
今回は先日ついに完成した「竹の縮尺定規」について紹介したいと思います!!!
このプロダクトは、建築やインテイリアの設計者、建築学生など多くの人が利用している三角スケールに、人のふるまいを記載することでより身体的な縮尺定規を作ろう。という考えの基に始まりました。写真のように一般図用と詳細図用の2本組になっております。
この縮尺定規の特徴は各縮尺に合わせてデザインされた人型の添景と、5=3+2と捉えた階段メモリです。中でも、人型の添景は、平面と立面の2種類を設けることで、図面の検討はもちろん、模型での検討にも使用できることがポイントです!また、階段メモリにより感覚的に数値を読み取ることができるデザインは、建築を学ぶ人だけでなく一般の方も手に取りやすい親しみのあるプロダクトになること間違いなしです!
黒い刻印は尺モジュールに対応しており、日本の伝統的なモジュールでの設計を補助します。
制作は、日本で唯一の竹尺制作工場である岡根製作所様に協力していただきました。
職人の手作業により手際良く、一本一本丁寧に作られていく様子にはとても感動しました。
自然素材の竹を使用することは、資源循環について考えるきっかけとなりました。
今後は、社会問題ともなっている竹害解決にも取り組んでいきたいと考えております。
最後になりますが、私自身、こだわり抜いたデザインが実際に制作されるという一連のプロセスに携わることができ、とても充実した時間となりました。
細部まで拘りを持って作成してくださった岡根製作所様、本当にありがとうございました!
心より感謝申し上げます。
【PJメンバー:桑原、沈(B4)、石川(M2)、金子先生】