金沢・黒部に建築を見学に行きました

こんにちは!B4の大宅です。

先日、研究室全員で金沢・黒部に建築を見学に行きました。見学に行った建築は谷口吉生設計の金沢市立玉川図書館、鈴木大拙館、仙田満設計の石川県立図書館、槇文彦設計の前沢ガーデンハウス、内藤廣設計の富山県美術館、そして金子先生が設計に携わられたパッシブタウン黒部です。
ここでは印象に残った建築を三つ紹介したいと思います。

まず、谷口吉生設計の鈴木大拙館です。鈴木大拙館は「展示空間」「学習空間」「思索空間」の三つの空間で回廊を結び、「玄関の庭」「露地の庭」「水鏡の庭」の三つの庭によって構成されています。これらの空間に入ってくる前にも水面を意識させる設えがあるため、シークエンスに感心しました。また、壁と庇の目地があっていることはもちろん水面に配置されているスチールとタイルの目地も丁寧に合わせていたことに驚きました。

つぎに、仙田満設計の石川県立図書館です。内部に入ると、中心の4層吹き抜け空間に圧倒されスロープを絡めて独自の12テーマで本が配置されています。ここで印象に残ったことは間接照明や空調の隠し方です。本を目的に来た人にはわからないような位置に適切な角度で照明が設けられており、空調も建築のデザインパターンを崩さないことでうまくデザインしていました。

最後に、パッシブタウン黒部です。ここでは実際に金子先生が設計に携わられているので詳しく説明していただきました。窓と壁の断面の模型を見ることができたのでどのように断熱が考えられているのかを知ることができました。テラスの使い方も環境的に役割があるだけでなく、夏と冬の天気によって使い方が変えられることも魅力だなと思いました。

今年の建築をめぐる計画はM1の先輩のおかげでとてもスムーズに見学することができました。印象に残った建築がかなりあり、非常に勉強になりました。特に石川県立図書館は近くに住んで毎日通いたいほどです。