滋賀県立大の大学院へ進学するため特に区切りといった感覚がないまま2、3月を過ごしている現B4、新M1の㓛刀です。
私は1DKの下宿に住んでいますが、ここ2年間冬季に暖房を使用しないという生活を送っています。始めたきっかけはB3の時に冬季の電気代が高いことに気が付いて節約程度の気持ちでした。厚着をしたり、夜間に窓に断熱材を張り付けるなど生活の中の工夫でどうにかしています。もちろん寒いことは寒いのでパソコン作業をするときには手がかじかまないように薄手の手袋をしたりもしています。B4になって室内におんどとり(実測で使う精度の高い温湿度計)を2台設置し室温をモニタリングしながら生活をしてみました。一見、過酷且つ無駄に思えるこの生活を続ける中で再認識したこと、新たに意識するようになったことがいくつもありました。それらをいくつか紹介します。
①慣れ
②太陽の存在
③生活発生熱の存在
④食事影響力
①の慣れについて室温が初めて室温が1桁になった日はとてつもなく寒く感じましたが、10℃前後の日が続くと寒くはありますがさほど不快に感じなくなってきます。10℃前後の室温が数日続いている中12℃程度の室温になると暖かいと感じるようになります。一方で今の季節のように数日暖かい日が続いた後に寒い日が来るととても肌寒く感じます。ここまで極端なことはなくともこのような経験は皆さんあると思います。その感覚がより補強されたように感じます。ちなみに室温8℃あたりになってくると慣れてきても寒さで作業効率が下がるようになったので私にはそのあたりの室温が限度だったようです。
②太陽の存在について、当たり前のことですが部屋に日がはいる時間帯は室温が4℃度程度、暖かい日だと7℃近く上昇する時間もあり、ダイレクトゲインの威力をしかっりと感じることが出来ました。
③生活発生熱の存在を強く感じるのは料理をするときです。趣味もあって連日ガスコンロで調理を行うのですが調理を行うと台所がある部屋に設置したおんどとりの温度がもう一つの部屋にあるものに比べて高くなります。目安としてパスタを作る(ソース調理+麺茹でる)と室温は2.5℃程度の差が生まれていました。煮込み料理を作っている日などは台所で過ごすことで暖かく過ごすことが出来ます。伝統的な住宅で冬季にかまどやひばちを中心ににした生活を送っていたという情報に合点がいきます。調理の他にも、シャワーやパソコン作業などでは目に見えて室温が上昇していました。
④食事の影響力は生活発生熱とは違いかなり体感的なことになってきます。食べるもので体を温めるということなのですが、トウガラシは食べてすぐは暖まりますが汗をかくので結局冷えてしまいます。一方でショウガはそういったことなく暖まることが出来るので重宝しました。
この四点のほかにも間仕切りで部屋を区切ることで太陽や料理によって部屋が温まるのを補強することが出来ますし、カーテンの開け閉めに注意することで集熱と放熱を調節することもできます。
こうした生活は日常の中で季節の変化をとらえるいい機会だと思います。ここまでしなくても自転車で走っている道を時々徒歩で歩きながら周りを見てみるといって方法で季節の変化の兆しを見つけられると思います。
だんだんと暖かくなってくる季節ですが未だに彦根では雪の予報があったり寒い日もしばしば残っているので皆さんも体調にはお気を付けください。