イケフェス大阪2023に行ってきました

こんにちは。M2の山﨑です。

先日、生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪2023(以下、イケフェス大阪)に行ってきました。

大阪中の名建築が見学できるイベントで、特に印象に残ったのが村野藤吾作のフジカワビル。ガラスブロックを多用したファサードのデザインが目を引く建築です。

そこで驚いたのが階段の意匠。螺旋階段をストレートに引き伸ばしたような、独特なデザインです。しかし、ただ変わったデザインの階段なら、探せば割とあるもので、特段驚くことでもありません。本当に驚くべきなのは、そんな変わった意匠の階段が実用上何の問題もないこと、ストレス無く登り降りできることです。初めは信じられませんでしたが、確かに間違いなく登り降りしやすい。これには驚きました。

私は建築家の祖父から、「その建築家の実力を知りたいのなら、階段を見ろ。階段の出来で設計した人間の実力が分かる。」と教わりました。教わった当時はピンと来ませんでしたが、今なら分かります。一見使いづらそうなデザイン、しかしストレスフリーで実用できる階段を設計した村野藤吾の凄さを実感した1日でした。