金木犀

金木犀の香りのする朝方は少し肌寒い季節になってきました。ほのかに町を染める金木犀の甘い香りは10月の初旬ごろ北から咲きはじめ、2週間ほどで一斉に枯れて足元に枯れ花の絨毯を作ります。
私は肌寒くなる季節にどこからともなく香るこの匂いが好きで、この花の香りを嗅ぐと決まって私は、小学校の帰り道に甘い香りに釣られて寄り道した時の記憶を思い出します。
嗅覚は唯一、海馬にほぼ直接的に信号を送る器官だと言われているからかもしれません。
そしてこの金木犀の花言葉は「初恋」「陶酔」です。金木犀は雄雌別株で、さらに日本にはオス木しかなく自力で繁殖することはできません。つまり、金木犀は香りで人間を惑わし接木により増やさせたということなのです。とてもロマンティックな花のさくこの季節は私は一番好きです。みなさんもぜひ金木犀の匂いを嗅がれて思い馳せてみてはいかがでしょうか。

前置きが長くなりました。この度新しく金子研究室に配属されました、赤尾知哉です。「環境としての建築と都市」について日々考えながら研究室での活動に全力を注ぎたいと考えております。よろしくお願いいたします。また次回以降の私の担当回で、金子研究室の志望動機や具体的な関心のあることなどについて綴らせていただこうと考えています。

本日は金子研究室としての初めての活動となる近江八幡百人百景展示会設営のお手伝いにヴォーリズ学園に行きました。私はヴォーリズ建築に訪れるのは2度目で二か所ともゆとりのある心地の良い空間が広がっていました。高校生の方にも手伝っていただきながらも大部分の作業を初日で終えることができました!私は1人が撮影した写真26枚をパネルに貼る作業をしていたのですが、個々人によって良いと思う空間の捉え方に個性があり、関心深かったです。同じ空間の写真でも構図や画角が違ったり様々でした。ヴォーリズ建築である校舎を歩いている際、いわゆる写真スポットではないところで、同じ研究室の同輩とカメラを構えるタイミングが同じだった時、なんだか嬉しく感じました。明日も午後から作業に参加するので頑張ります。