新年度が始まったかと思ったら、もうすでに5月も終わり6月に突入してしまいました。年度で数えれば3カ月目ですが、年で数えればもう上半期になります。
さて、最近は気温も高すぎず低すぎず空調なしでも十分に過ごせますね。5月・6月は気候で考えれば、中間期に当たるのではないでしょうか。
晴れた日のお昼過ぎには、25℃を優に越える日も多いですが、窓を開けて通風を行えばだいぶ室内環境が改善されます。そんな中で、やはり窓辺のデザインの重要性を実感しています。
滋賀県立大学の建築学科棟製図室の開口部には、縦軸回転窓がはめられています。そのため、網戸がないのです。キャンパスがある彦根市は、緑も多く、虫もたくさんいます。窓開けにより、室内環境を改善しようとすると虫の侵入が非常に気になるのです。虫の侵入が嫌だからといって、窓を開ける前にエアコンをつけるという人も多く…
研究室プロジェクトでは、設計時に積極的な通風利用を意図することは、定石となっていますが、同時に窓辺のデザインを綿密に検討する必要があるなと感じています。
窓辺は外部環境と内部環境を区切る最前線に当たる建築エレメントと言えます。そのため、パッシブデザインや環境建築においては、窓辺のデザインはとても重要なのです。
みなさんも窓辺のデザインと通風について考えられてみてはどうでしょうか。
櫻井