こんにちは。M2の宮本弥一です。
この頃は誰もが過ごしやすい中間期と呼ばれる時期で、窓を開ければ太陽光の暖かさと心地よい風が感じられます。花粉症の方は、アレルギーによる苦しさと室内環境の心地よさの間で心の中の欲求が揺れ動き、葛藤する時期でもあるのではないでしょうか。かくいう私も強くはありませんが、その一員です。
話は変わりますが先週のこと。
研究室の活動の一つとしてプロの写真家の方に、写真講習をしていただきました。
建築写真家の貝出翔太郎さんにお越しいただき、基礎知識・建築写真・模型写真の三部構成で講じていただいたのですが、開始直後、それまでの写真に対する認識がガラッと変わる御言葉がありました。
「写真は真実を写すものではなく、光で描いた芸術作品である。」
私たちが一般的に写真という言葉で和訳するphotographは、photo=光、graph=画、と分節され、直訳すると光画となるそうです。その違いを意識すると、普段何気なく撮っていた人でも、写真がもつ芸術作品としての滋味豊かな一面に気付くことができるような気がします。
午後からは、建築写真を撮る際の構図や光、カメラ設定など、模型写真を撮る際の機器の扱いやライティングなどを実践的に教えていただきました。
あいにくの雨でしたが大学敷地内を自由に散策し、講習で得た知識をもとに各自が撮った写真を講師の貝出さんがレビューするという、かなり贅沢な体験をさせていただきました。
様々な視点で撮られていたり、複数人が近似するシーンを撮っていたりと、研究室のメンバーが何を考え、どこに魅力を感じたのかという、普段は捉えられない自分以外の視点を写し出すという写真の魅力の一片も知ることができました。
誰もが手軽に写真に触れることができるこの時代は、すなわち誰もが良し悪し問わず芸術作品を生み出すことができるとも言えます。ならば、これまで何となく撮ってきた方も、光で芸術作品を描いているという意識を持つだけで写真に対する認識が変わるのではないでしょうか。
ぜひ、考えてみてください。
メンバーが実践講習で撮っていた写真たちです↓(このセンス欲しいな)