酷暑の中、いかがお過ごしでしょうか。
M2の石川です。
先日、ホアン研究室主催のフィリピン国際WSに参加しました。
WSでは、日本人にも人気のセブ島とカオハガン島に訪問しました。
フィリピンではたくさんの経験をし、とても充実した時間を過ごすことができました。
その中でも、今回は一番印象的だった「国民の元気と活気」について記録しようと思います。
元気と活気について人口データを簡単に調べてみると、
65歳以上の人口割合では、日本が28.4%に対してフィリピンでは5.4%
平均年齢は、日本が59.6歳に対してフィリピンでは24歳
など少し調べただけでも明らかに国民の年齢層が異なっており、フィリピンでは働き盛りの若者が非常に多い国であることが分かります。
実際にまちを散歩していると、若者だらけで日本とは大きく異なるまちの様子に驚きました。
「落ち着き」という視点では日本が勝るかもしれませんが、「活気や賑わい」は圧倒的にフィリピンが勝ると感じました。
街ゆく人の活気や陽気さにつられて元気をもらえた気がします。
さて、建築の問題について考えると、ここにも大きな違いを痛感しました。
成長社会のフィリピンでは国際空港や大規模商業施設、オフィスビルなどももちろんありますが、まち単位ではまだ十分な建築空間・設備が行き届いているとは思えませんでした。
だからこそ、社会的な要求に応じて建築を提案・建設する価値が十分にあり、建築が持つ社会的意義も高いと感じました。
一方、成熟社会の日本においてはあり余る建築資産がある上で建設が続いている状況です。
その建築は本当に必要なのか。
どうすれば必要とされる建築となれるのか。
「つくる」という行為に対して、また建築家や設計者の職能とともに、その根本的な意義を吟味しなければいけないと強く思いました。
多くを学ぶことができたフィリピンWSでしたが、アジアのいわゆる蒸暑地域に対する先生の見解や本で蓄えた知識などを自分自身の経験として身体化できたことが大きな収穫です。
残りの学生期間は少ないですが、今後も新しいことに積極的にチャレンジして貪欲に吸収していきたいです!